と子どもたちと私

インタビュー先の事業所とご担当者様

伊藤 礼子さん 管理者

トータルサポートあんず

東京都目黒区

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〈2018年4月〉に引っ越したばかりの綺麗な職場!

一和多

今回は、東急東横線「学芸大学」駅の商店街を抜けたすぐ先に、訪問看護とケアマネの事業所を構える、『トータルサポートあんず』伊藤さんにインタビューをいたします。

 

よろしくお願い致します!

伊藤さん

よろしくお願いします。

本日、急遽訪問が入ってしまい、あまり時間が取れずすいません…(汗)

一和多

いえいえ、訪問のスケジュール変更はよくあることですよね…(苦笑)。

時間の許す範囲で結構ですので、色々とお話をお伺いさせて下さい!

一和多

早速なのですが、2018年4月に、こちらの事務所に移転されたばかりとのことですが、雰囲気も良く、綺麗な内装の事業所ですね。

伊藤さん

ありがとうございます。

元々は美容院だった場所を改装していて、この部屋はうちのスタッフと、グループ会社である薬局スタッフの休憩室として使われています。

伊藤さん

本当は、「子ども達を置いておく場所に良いね

とも話していたのですが、こういった小物が増えていって、それも今は難しいですね(苦笑)。

一和多

確かに、子ども達が入ったら、一発で壊しそうなものが多い…(笑)。

伊藤さん

どれも、うちの取締役が趣味で集めている私物なので、いつかは別の場所に運ばれると思うんですけどね(笑)。

小児科・子育て未経験者も安心の「お母さんと一緒になって成長していく」運営体制

一和多

こちらの訪問看護ステーションの特徴の1つとして、小児の割合が多いなと感じました。

 

意図的に小児を受けていこうと?

伊藤さん

はい。

訪問看護ステーションを立ち上げる際に関わっていた先生から、

 

「目黒区は、小児を受けるステーションが手薄なので、小児をウリにしてみてはどうか?」 

 

といったアドバイスを頂いたのが、キッカケでした。

一和多

実際にステーションを運営されてみて、小児ニーズはどうでした

伊藤さん

ご依頼は多いですね。

 

例えば、日赤病院さんからは、結構な数の小児の紹介を頂きますし、他の連携先からも、

「小児だったらあんずがあるわよ」

と、ご紹介を頂くことも多いです。

 

あとは、地域のお母さん同士のネットワークでのご紹介ですかね。

一和多

お母さん同士情報交換で、こちらのステーション紹介される感じ?

伊藤さん

そうです そうです!

「うちもお願いしたいのですが、空きはありますか~?」

といった感じのご連絡を頂きます。

一和多

なるほど! 

こちらの小児は、それだけ連携先やご利用者から、信頼をされているといったことですね!

一和多

小児科未経験の看護師さんの多くは、小児に対する不安感が強い方も多いのですが、こちらのスタッフは、小児科病棟の経験者

伊藤さん

いえ、実はうちのスタッフも、小児科は未経験の者ばかりなんです。

 

未経験で、しかも小児となると、最初は抵抗があるのは当然かと思うのですが、

同行訪問の期間をしっかりと設けて、徐々に現場に慣れていってもらったり、

あとは小児の研修に参加してもらったりして、安心して訪問ができるよう、サポートしていますね。

伊藤さん

あとは、うちの小児看護のコンセプトとして、

 

「お母さんと一緒に成長していこう」

 

ってことを掲げていて、いきなり完璧な看護を提供できるとは思っていないですし、それはご家族側にも理解をして頂いています。

 

「小児だから」と気負うことなく、訪問に臨んでもらえればな、と。

一和多

管理者からそう言って頂けると、スタッフもだいぶ気持ちが楽になるような気がしますね!

 

ちなみに、スタッフは、子育て経験がある方が多いのですか??

伊藤さん

そうでもなくって、本当にたまたまなのですが、うちは子どもいないスタッフが多いんですよね。

一和多

それは意外な感じもしますね…!

伊藤さん

そうですよね。

 

なので、「子育て経験が無い」という方でも、うちは大歓迎です!

 

ただ、「子どもが苦手」「子どもが好きじゃない」という方は、さすがに厳しいですが…(笑)。

一和多

先ほど、スタッフさんのお話がでましたが、何でもこちらは、「Wワーク」をされている方が多いとか??

伊藤さん

そうですね。

もともと別の仕事をされていて、

「空いている時間を使って、訪問看護もやってみたい」

というパターンの方が多いかな?

一和多

Wワークやパート勤務の方を、積極的に採用しているってことはないですよね?

伊藤さん

それはないです!(笑)

今は特に、常勤として働ける方を、絶賛募集中ですので!

 

あと、うちは営業時間が、9:00~17:00となっているのですが、

ご利用者さんの中には、

「18時以降の訪問をお願いできますか?」

といったご相談をされることも増えていて、

午後~夕方帯をメインとした、パート勤務が可能な方でも嬉しいです。

一和多

そもそも、定時を17時までとしたことには、何か意図があったのですか

伊藤さん

子育て中のスタッフがいたので、子どもの送り迎えとの兼ね合いを考えると、終業時間が18時だと厳しかったんですよね。

 

あと、そういった時間的制約がない方でも、17時に仕事が終われば、その後に自分の時間を持てるようになって良いのかな? といったことは考えていました。

一和多

プライベートと仕事との融通が効きやすい、といったことは、働くうえで大変有り難いことですね~!

 

ちなみに、Wワークをされているスタッフが多いことで、メリットに感じる点はありますか?

伊藤さん

色々とありますよ!

 

例えば、電話相談の仕事をしているスタッフからは、

インフルエンザの流行状況とか、地域の保健に関する情報をもらうことができますし、

目黒区の小児関連施設で働いているスタッフからは、小児に関する様々な情報や、連携の橋渡しをしてもらうことができます。

伊藤さん

ただ、Wワークをしているスタッフの場合は、

「この時間は、別の仕事が…」

といったこと起きてしまうことも事実なので、

もう少しスタッフの人員を増やして、訪問スケジュールに余裕を作っていくことは、今後の重要な課題ですね。

自身の母親としての原体験から始まった「在宅」「小児」看護への想い

一和多

ここからは、伊藤さんのご経歴について、お伺いをさせて下さい!

伊藤さん

はい。

私は、出身が青森県でして、高校卒業後に、東京の准看護学校に進学をしました。

卒業後は、准看護師として長く働いて、正看護師の資格を取ったのは、40代になってからなので、割とまだ最近なんです。

一和多

准看護師としてのキャリアが長かったのですね。

その時は、どのような病棟で働かれていたのですか??

伊藤さん

最初は、総合病院で胸部心臓外科の病棟でした。

そこで、病棟を5年、オペ室を2年、経験しましたね。

一和多

その後は、どのようにしてこちらの訪問看護ステーションへ?

伊藤さん

総合病院から転職をして、透析室やクリニックでの外来で働いていたのですが、

そこのクリニックの先生が、訪問看護ステーションの立ち上げに関わっていて、

「やってみない?」と声がけを頂いたのが、キッカケでした

一和多

その時のクリニックの先生も、こちらの訪問看護ステーションに関わっている??

伊藤さん

そうですね。

うちの社長とクリニックの先生が、従兄弟なんですよ。

 

それで、(ステーションの立ち上げ前から)ケアマネと薬剤師はいたので、

在宅分野に特化をして、訪問看護をやってみよう、という話になったようです。

一和多

未経験だった訪問看護でのお声がけがあった時、伊藤さんの中で、抵抗感はなかったのですか??

伊藤さん

それはなかったですね。

在宅は、元々やりたかった分野だったので!

伊藤さん

ちょっと私事になってしまうのですが、私、3歳の子どもを亡く経験をしていまして…

 

色々な事情が重なった結果だったのですが、たぶん母親として、驕りがあったのだろうな、と自分では考えているんですね。

 

「看護師の自分がみているのだから大丈夫」

 

と。

伊藤さん

そのような経験をしたからこそ、

 

「自分であれば、ご病気のあるお子さんのお母さんをサポートできるのではないか?」

 

といった想いを漠然と持っていました。

 

それが、現在の「在宅」「小児」といった分野に、繋がっていったのだと思います。

一和多

実際に訪問看護で、色々なお母さんのサポートをするようになって、どうでしたか?

伊藤さん

すごく楽しいですよ!

やり甲斐も感じますし、自分に合っているなと思っています。

1歳時から看続けた、イタズラ好きの女の子とそのお母さん

一和多

こちらの訪問看護ステーションを立ち上げられてから、4年目とのことですが、印象深かったご利用者さんやご家族はいますか?

伊藤さん

ちょうど立ち上げ期から看ている、小児のご利用者さんですかね。

 

最初に入ったのが1歳の時で、次は小学校に上がる年齢になった子なのですが、

子どもがだんだんと成長していく過程に関わっているので、とても感慨深いですし、何というか……嬉しいですよね(笑)。

一和多

1歳の時から訪問に入っていれば、ちょっとした親族よりも、よほど身近な存在になりそうですね!

 

ちなみに、どのようなお子さんなのですか?

伊藤さん

呼吸器のついた女の子です。

 

すごくいたずらっ子なんですよ(笑)。

私が訪問をすると、「知っている人が来た!」って表情をして。

一和多

訪問は、伊藤さんが入ることが多い?

伊藤さん

いえ、うちはチーム制で、あと24時間も取っているので、私以外のメンバーも、訪問に入るようにしていますね。

 

多い時ですと、週に5回ほど訪問することもあるので。

一和多

呼吸器つい小さなお子さんですと、外出もしづらと思うので、

色々な方が訪問をされることは、子どもの発達にも良い影響がありそうすね

伊藤さん

あ~~~、そうですね!

 

訪問スタッフをみて、イタズラをしたり・しなかったりするので、ちゃんと人を見ているんだな、って感じはします。

一和多

訪問以外に、レスパイトに同行されることはあるのですか?

伊藤さん

在宅レスパイトのみですね。

目黒区のレスパイトで認められているのは、在宅のみなんですよ。

 

なので、お母さんが外出してリフレッシュをするために、私たちが入るといった利用もされています。

一和多

お母さんにとっては、それも非常に有り難いサービスでしょうね…!

伊藤さん

そうだと思います…(汗)。

 

あとは、呼吸器が付いていると、洋服の脱着が大変なので、お洋服を切って縫い直す提案をしたり、

お風呂の時に(呼吸器に)水が入らないようにするバンダナを作ってみたり、

お母さんとも良い関係を築けているのかな、と思っています。

ダイレクトに感じる、自分の看護と利用者さんからの信頼

一和多

そろそろ伊藤さんの訪問の時間も差し迫ってきましたので、最後に、

訪問看護での転職を検討中の方に向けたメッセージを頂けますか?

伊藤さん

バタバタとしてしまい申し訳ございません…(汗)。

 

訪問看護は、自分の看護や関わりが、ダイレクトに先方へ伝わって、ダイレクトにこちらに返ってくる感じが良いな、と思っています。

伊藤さん

先ほどの小児のお母さんの話じゃないですが、

 

「(自分が)必要とされているな」

 

という感じが、すごく良くわかるので、それはやり甲斐を感じられるポイントだなと。

伊藤さん

また、訪問をして子ども達の笑顔が見られると、すごくパワーをもらえますし、例え辛いことがあっても、それも吹き飛んでしまいます。

 

お金を頂いて、パワーまでもらって、何だか申し訳ない感じがしてしまいますよ…(笑)。

一和多

小児ですと特に、そういった面はあるでしょうね~!

 

ちなみに、老年のご利用者の場合はいかがでしょう?

伊藤さん

ご高齢者の訪問も楽しいですよ!

言葉遣い1つとっても、勉強になることはありますし、人生について教えて頂くことは、本当に多いです。

伊藤さん

自転車を漕いで四季を感じながら、小児から高齢者まで、様々なご利用者と深っていける訪問看護、私には合っているな、と強く感じますね。

一和多

本日はありがとうございました。

取材を終えて

一和多

東急東横線の人気スポット「自由が丘」と「中目黒」の間に位置する学芸大学」

 

住宅街の落ち着いた雰囲気を持ちながら、駅前に広がる商店街には、オシャレなカフェや美味しそうなお店も立ち並び、自転車で駆け回るだけでも楽しいエリアだろうな、と感じられました。

 

こちらのエリアに事業所を構える、『トータルサポートあんず』では、小児を中心として、様々なご利用者の訪問を受けられております。

 

小児看護に対しては、抵抗感・不安感が強い方も多いかと思いますが、インタビュー内容の通り、小児未経験のスタッフ達が、丁寧な同行サポート研修の利用で、問題なく定着をされてきております。

 

「小児看護に興味がある!」といった温度感でなくても大丈夫ですので、「子どもが好きだ」という方は是非ご検討下さい。

取材・文章:一和多義隆

事業所情報

事業所名 トータルサポートあんず
運営会社 エムサポート株式会社
所在地 東京都目黒区鷹番3-21-14-102
最寄り駅 東急東横線 「学芸大学」駅 徒歩5分
在籍人数 看護師:常勤1名・非常勤4名、ケアマネージャー:3名
従業員の平均年齢 30~50代のメンバーが在籍
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