サービス担当者会議に参加する上でおさえるべき3つのポイント
[記事公開日]2020/10/14 [最終更新日]
訪問看護ステーションで働き始めると“サ担”や“担会”という聞き慣れない言葉を耳にすることがあると思います。私自身も転職した当初に「明日、サ担に同行付けたから見学してきて!」と言われて「サ担?!なにそれ?」となった覚えがあります。今回は、そんなサービス担当者会議に参加する上でおさえるべき3つのポイントをお伝えします。
①サ担が開かれる目的を把握する
サ担が開かれるタイミングは大きく分けて下記の3パターンがあります。
1、ケアプランが立案されたとき
2、介護保険の認定期間切れや認定区分変更されたとき
3、著しい状態の変化や、環境の変化によりサービス調整が必要なとき
この1〜3のどれに当てはまるのかを理解することで事前の準備が変わってきます。出席が難しい場合は照会という形で文書をFAXすることもあります。
②訪問看護師としての役割を意識する
サ担は介護保険における会議のためケアマネージャー、ヘルパー、訪問入浴、福祉用具、など非医療職のメンバーが集まります。訪問看護師としての役割は、疾患による身体状況・症状の把握、今後の予測から利用者・家族にサービスの提案・調整をすることです。そのためフィジカルアセスメントだけでなく、地域を取りまく社会資源や制度を理解することも重要となります。
③多職種で目標を共有する
サ担の場では利用者・家族が今後どんな生活を送りたいのか、そのために必要なサービスは何か、何を目標に介入していくかを共有することが大切です。サ担でしっかり介入の方向性を擦り合せて、個別性の高いケアプランを作っていくことが重要となります。サ担に参加する前には事前に看護師間でも意見交換しておくと良いと思います。
以上となります。
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藤井 達也
地元名古屋の大学を卒業後、聖路加国際病院の救命救急センターで看護師として働き始める。高齢者の最期の在り方について疑問を抱く中で、より深く意思決定の場面に関わっていきたいと考え、訪問看護の道へ。現在はウィル訪問看護ステーション江戸川にて訪問看護師として働きながら、教育、採用、管理業務の一端も担っている。