【訪問看護の給与事情】訪問看護ステーションにおける頑張りを評価する“インセンティブ制度”とは?

[最終更新日]

在宅医療支援機構の橋本です。

今回のテーマは医療業界ではあまり聞きなれないであろう「インセンティブ」についてです。

一般的に看護師の働く場所として病院・診療所・保健所・介護老人保険施設など多岐に亘りますが、看護師として働いていて「インセンティブ」という制度があるのは「訪問看護ステーション」くらいではないでしょうか。
※一部、美容系クリニックといった例外もあるようですが。

では「インセンティブ」とは何なのか?
広義の意味で「インセンティブ」を一言で言い表すと「人の意欲を引き出すために、外部から与える刺激」にあたります。

もともと雇用条件や就労規則を設ける際に、人がその職場で生き生きと活躍し、かつ組織として持続的に向上できるように、「インセンティブ」の概念は用いられています。

「インセンティブ制度」でのわかりやすい例が、
『目標として営業マンに課した携帯の販売台数を超えた人には旅行をプレゼント』
といったものがあります。

看護の世界ではあまり聞きなれないだけで、世の中にある営業会社には、大抵この制度があります。なぜなら営業マンのモチベーションを向上し業績アップが見込めるためです。
それでは、訪問看護ステーションにおける「インセンティブ」制度について、導入事例を踏まえながらご紹介していきたいと思います。

訪問看護師が働く上での特徴の一つが「インセンティブ」制度というもので、
訪問する件数に対し、お給料にも反映される仕組みです。

このインセンティブ制度は、その月のお給料はもちろん、
ご自身の入職後の働き方に少なからず影響を及ぼすものになるので、
必ず確認をとることをお勧めします。

それでは早速みていきましょう!
※便宜上、月訪問数90件(ここでは時間ではなく件数)で計算しています。
【 パターン① 全訪問件数×少額 】

その月に訪問した件数がそのままカウント対象とされ、
100円から500円程度がインセンティブとして加算されます。
例えば90件訪問をすると90件×500円となりますから、月4万5000円加算されます。

最低訪問件数の条件がなく、
その月に訪問した分だけインセンティブがつきますので、
月70件の訪問でも35,000が給与に反映します。

お休みが続き件数を伸ばせなかった時でも、
その月の頑張りがしっかり反映されると考えれば、
とても嬉しいですね。
【 パターン② 最低訪問件数が高い×1件あたり高額 】

この最低訪問件数が高いというのは,
インセンティブの対象となる件数が高めに設定されている、ということです。

出勤日数が月20日から21日、1日に訪問を4~5件したとした場合に
月の訪問件数は80-105件となりますね。

こちらのパターンでは80件以上を条件とする事業所が多い印象です。
金額としては3,000円~4,000円が標準です。

ある訪問看護ステーションさんの場合は、
月の最低訪問件数が75件なのですが、
75件を超えると1件あたり5,000円加算されます。

つまり90件の訪問をした場合、15件×5,000円で7万5000円になります。

※件数をこなせなかったからといって給与からの減額はありません
【 パターン③ 最低訪問件数が低い×1件あたり少額 】

パターン②とは対照的に、超えるハードルを低めに設定している事業所もあります。

例えば、61件の訪問から1件あたり2,000円が加算になる事業所がございます。
90件訪問した場合は6万円のインセンティブになりますね。

インセンティブ制度を設けてはいますが、
訪問件数よりも「看護の質」を重視していることもあり、
こちらの事業所の訪問件数の平均は1日3-4件だそうです。

他事業所と比べるとそれほど高い給与ではない分、
しっかりとした看護を提供し、かつ多く訪問している方には、
還元しようという経営者の想いからです。

こちらも60件を下回ったからと言って、給与からの減額はありません。
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いかがでしたでしょうか。

事業所を選ぶ際は、提示される額面も当然気になるところですが、
訪問看護の場合はそれだけに囚われないことが大切です。

訪問看護ステーションの収益は訪問件数と比例する関係上、
多く訪問可能な人を給与面で優遇する傾向にあります。

とはいえ、条件が良いからと言ってすぐ行動に移す前に、
なぜこういった制度ができたか、
どういった働き方をもとめられているか、など、
求人票から読み取っていく必要があるのではないでしょうか。

そういった条件のもと、
これから訪問はどれくらいできそうか、
どういった働き方をしたいのか、
など、イメージを膨らませながら自分に合った事業所を選べるようになれれば、
きっと転職先が合わなかったなどの問題が生じることは少ないように思います。

今回ご紹介したパターン以外にも、
ユニークなインセンティブ制度をもつ事業所も多くありますので、
ぜひご興味ある方は一度ご相談ください!

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▼筆者

橋本 和彦 (はしもと かずひこ)

▼筆者プロフィール

営業|在宅医療支援機構

一般四年生大学を卒業後、新卒で大手旅行代理店で法人営業を担当。企業の福利厚生として社員旅行や報償制度の企画提案に従事。大学時代のインターン先で一和多と出会い、在宅医療支援機構の立上げ時に参画する。
主な担務として一都三県にある訪問看護事業所への事業所営業とCRM・リレーションを行う。
趣味は写真撮影で、メンバー写真やインタビュー写真も橋本が担当している。

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橋本 和彦

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一般四年生大学を卒業後、新卒で大手旅行代理店で法人営業を担当。企業の福利厚生として社員旅行や報償制度の企画提案に従事。大学時代のインターン先で一和多と出会い、在宅医療支援機構の立上げ時に参画する。 主な担務として一都三県にある訪問看護事業所への事業所営業とCRM・リレーションを行う。 趣味は写真撮影で、メンバー写真やインタビュー写真も橋本が担当している。
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