0歳児を抱えるママさん看護師による、ワークライフバランス絶対重視の転職先選び【訪問看護転職事例】

公開日:2020/12/23 更新日:2024/03/12
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インタビューご協力者:
I.Mさん(38歳、正看護師)

社会人経験を経た後に34歳で看護師資格を取得。総合病院での消化器外科病棟で2年半、有料老人ホームでの施設看護業務を1年経験した後、まだ保育園に通う0歳児の子どもを抱えた状況で訪問看護ステーションへと転職。

趣味・好きなものを教えて下さい!

ここ最近は子育てばかりしているので、それといった趣味がなく…(苦笑)。 今は子どもの成長が1番の楽しみだと思います。 子どもがすくすくと成長して、日々できることが増えていく姿を見て、「自分も頑張らないと!」とパワーをもらっています。

※この記事はNsPace Careerの運営会社である在宅医療支援機構の人材紹介サービスを利用して転職した方のインタビューになります。

転職前の訪問看護のイメージって?

I.Mさん

まだ私が看護師になる以前なのですが、義理の祖母の在宅看取りを経験していて、その際に訪問看護サービスを利用していました。
その時は、担当して頂いた訪問看護師さんが、ほぼお一人で通常の訪問から緊急コールまで全て対応されていたので、「1人で責任を持たないといけない仕事なんだな…」といったイメージを漠然と抱いていました。

訪問看護に転職をしようと思ったキッカケは?

I.Mさん

子どもの出産が大きな転機でした。
0歳児の子育てをしながら働ける職場を検討した時に、条件の見合う職場の1つとして訪問看護が候補に挙がりました。

身近にいた訪問看護師として働くママ友の友人に相談したところ、
・仕事と子育てとの両立はしやすいよ
・家族からのサポートもあるのであれば、常勤も検討しても良いと思う
・せっかく訪問看護で働くのであれば緊急コールも持った方が良いよ
といった、かなり具体的なアドバイスをもらうことができたのはとてもラッキーでした。

また、当時は有料老人ホームで働いていたのですが、業務内容に物足りなさを感じていたこともあり、より医療的ケアもしたいなとも考えていたんですね。

ワークライフバランスと業務内容とのバランスをみつつ検討した結果、「訪問看護で働いてみよう」と踏ん切りがつきました。

訪問看護への転職時に不安はありましたか?

I.Mさん

准看護師の時に訪問入浴のアルバイトをしていたので、「お宅に訪問をする」といったことについてのイメージを持てていましたし、「色々なご家庭がある」といった点についても、訪問看護師として働く以前から覚悟はできていたと思います。

一方、以下のような点は不安に思っていました。

1)保険制度のこと
医療保険や介護保険といった保険制度の仕組みを自分が全く理解していなかったので、このような状態で1人でご利用者に向き合っていくことができるのか不安はありました。

2)職場の人間関係のこと
訪問看護ステーションが病院と比べて、より少人数で運営をしていることは理解していたので、人間関係が合わなかった時に逃げ場がないな…と漠然と考えていました。

訪問看護への転職活動はどのように?

I.Mさん

まずはインターネットでの情報収集からスタートしました。
私の場合は、子どもの保育園の送り迎えがあるので、とにかく通勤の良さを重視して職場選びをしました。
自宅近くの訪問看護ステーションを調べて、募集要項の情報収集をしたり、直接電話してみたりしたのですが、お断りをされてしまうこともあり、中々ご縁のある職場にめぐり合うことができず…(汗)。

ハローワークも少し利用したのですが、窓口で「訪問看護の求人はごく少ない」といったことを言われてしまい、こちらでの転職活動も断念。

また、いくつかの転職エージェントにも登録をした際は、聴きたい情報に対する質問への回答が得られなかったことや、コミュニケーションの取りづらさがストレスになり、段々と遠ざかっていきました。

結果的には、訪問看護の求人情報をまとめているサイトで偶然目にした在宅医療支援機構さんを頼って転職活動を進めていくことになりました。

在宅医療支援機構での転職は(率直に!)どうでしたか?

I.Mさん

私とのご面談の際に自宅の近くまでお越し頂いたのですが、その日がたまたますごい悪天候の日だったことを覚えています(苦笑)。

他でも転職活動はしていたのですが、(面接ではなく)事業所見学をセッティングして頂けたのはこちらのみでした。
いま思い返しても事前に事業所の雰囲気を知ることができたことはとても良かったと思います。

また、ピックアップして頂いた職場についても、ただ「家から近い」といった条件だけではなく、私自身の器量や希望を総合的に考えたうえでの提案だなと、納得できるものでした。

他には、面接に一緒に同席をして頂けた点は安心感がありましたし、簡単なオリエンテーションで「訪問看護での転職前に勉強した方が良いポイント」や「具体的な推薦教材」を教えて頂き、そちらは現在も役立っていると感じています。

転職した職場はどうですか?

I.Mさん

私のような子育てとの両立が必要な方にとって、とても働きやすい職場だと思います。

スタッフには子持ちのメンバーが多く、子どもの急な予定でのスケジュール調整についても、誰も嫌な顔ひとつせずに「お互い様」とフォローし合う空気にとても助けられています。

あと、入職前に心配していた、訪問看護での人間関係の点についても、スタッフ同士での前向きなコミュニケーションを取り合っていて、悩んでいることや思っているもちゃんと口に出して話し合える雰囲気が良いなと思っています。

現在は『新型コロナ』対策で、働き方についても試行錯誤をしているところなのですが、時差出勤等、リスクの少ない働き方の導入に真剣に取り組んでいることからも、スタッフ1人1人を大切にしてくれる会社なんだなとしみじみと感じています。

訪問看護への転職を考えている人へのメッセージ

I.Mさん

子育て中の方や、子育てと仕事との両立に悩まれている方は、是非、訪問看護を検討してみると良いと思います。

例えば、病院で勤務をしていると、子どもの急な熱発の時も病院を抜け出してすぐに駆けつけることは難しいと思いますし、他のメンバーがまだ業務をしている中で1人だけ記録を済ませてさっさと帰ることも気持ちとして難しいと思います…。
一方で、訪問看護であれば、管理者や周囲のスタッフからのサポートがあれば急なスケジュール変更にも対応はしやすいですし、それを「お互い様」「当たり前」といった空気が現場には流れています。
その空気感の違いは、病院と訪問看護での勤務を比較した際の大きな違いとして、私自身も、周囲のママさん訪問看護師と話していても、強く感じています。

ただし、「バリバリ医療行為をしていきたい!」という方には、訪問看護が物足りなくなる可能性もあるかと思います。
私自身としては、「訪問看護だから医療行為から遠ざかる」といった感覚は特になく、実際に在宅の現場で働いてみると、ご利用者の病院での治療について理解をしていないとご自宅に戻られてからの支援もできないので、よく勉強をするようになりました。
例え、直接的な医療行為をする機会は少なかったとしても、様々な症例を受ける在宅だからこそ勉強をしなければならないことは多いですし、自分の知識量が病院勤務の時と比べて落ちていっているといった感覚は特に感じないです。
むしろ、1対1でご利用者に深く関わっているからこそ、「この人のためにしっかりと勉強しないと」といった気持ちも湧きますし、自主的な勉強にも身が入るのかと思います。

まとめ:転職先選びのポイント

  1. 勤務時間と保育園への送迎との都合がつく職場
  2. 自宅・保育園との通勤アクセスの良い職場
  3. 安定して長く働くことのできる職場

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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