がん専門病院の感染管理認定看護師が在宅に!? 【訪問看護転職事例】

公開日:2019/07/01 更新日:2024/03/05
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インタビューご協力者:
M.Hさん(43歳、正看護師)

感染管理認定看護師。がん専門病院で20年勤務をして副看護師長まで務めた後に退職。長く高度医療に関わる中で、生活主体での看護に携わりたいと考えるようになり訪問看護へ転職。

趣味・好きなものを教えて下さい!

海外旅行、ヨガ、絵を描くこと…等々、多趣味なので選ぶのが難しいです……(苦笑)。   時間があれば絵を描くようにしているので、それですかね(笑)。    ちなみに、好きな画家は『シャガール』です。 

※この記事はNsPace Careerの運営会社である在宅医療支援機構の人材紹介サービスを利用して転職した方のインタビューになります。

転職前の訪問看護のイメージって?

M.Hさん

「在宅」や「訪問看護」に対して、これといったイメージは特に持っていませんでした。 

私の年代では学生時に在宅実習もなかったですし、病院勤務の時も在宅に関する研修は特に受講しておらず、イメージの持ちようが無かったのだと思います。 

病棟で働いていた当時は、将来、自分が在宅で働くとは夢にも思っていなかったです。 

訪問看護に転職をしようと思ったキッカケは?

M.Hさん

いくつかのキッカケがありました。 

まず、私は1つの病院でのキャリアが長かったので、転職先を考える際に「これからは病院以外での働き方を」といったことを漠然と思っていました。 

最初は、専門性のある感染管理の分野を活かして、検疫関連の職場も検討をしたのですが、いち看護師として、より臨床の現場に近い働き方をしたいと考えた際、訪問看護がそのイメージに最も近いように感じました。 

あと、海外旅行で発展途上国を訪れた際、身近に施設の充実した大きな病院もない中で、

「この人達は病気や怪我と、どのように向き合いながら生活をしているのだろう?」

と疑問を持ち、これまで自分が働いてきた高度医療の現場ではなく、より身近な生活の中での医療も経験してみたいと考えました。 

その後、在宅関連の記事を読んだ際に書かれていた、在宅医の先生が「(在宅では)聴診器ひとつで何ができるのかが問われる」と仰っていたことがとても印象的で、自分にとっても成長ができる分野だろうなと思いました。 

訪問看護への転職時に不安はありましたか?

M.Hさん

「在宅だから」「訪問看護だから」といった意味での不安は特にありませんでした。 

未経験の新しい分野に飛び込んでいくことへのストレスはありましたが、それはどういった分野でも同じことなので、また1から学んでいくことができれば良いなと考えていました。 

訪問看護への転職活動はどのように?

M.Hさん

最初は自分で「在宅医療」「訪問看護」といったことの情報収集をしていたのですが、今ひとつ具体的なイメージが持てず、誰かに相談をしてみようと考えました。 

それで、大手の人材紹介会社へ登録をしたのですが、そこでの案内では「求人募集をされている案件に当てはめている」といった印象を受け、満足する案内を受けることができませんでした。 

その後もネットで情報収集をしていた際に、たまたまこちら(在宅医療支援機構)のページを見つけ、在宅専門の会社であれば一度話しを聴いてみようと考えて軽い気持ちで問い合わせをしました。 

その後は、こちらへの相談一本に絞った形で、転職活動を進めていきました。 

在宅医療支援機構での転職は(率直に!)どうでしたか?

M.Hさん

こちらへの問い合わせ以前に大手の人材紹介会社へ登録をして不満が残ったこともあり、最初は漠然とした不安感や警戒心を持っていました。 

今だからこそ言えるのですが、適当な偽名を使おうかとも考えていたくらいですので…(苦笑)。 

ただ、面談をする中で、職場の紹介をするだけではなく、業界の中で働いている方々だと感じられたことと、自分が漠然と抱いていた在宅への疑問に対しても詳しく案内をして頂けたので、ここであれば安心して相談ができそうだと思えました。 

あとは、自分の経歴や資格だけをみるのではなく、自分自身のパーソナリティや今後のキャリアに対する考えも、しっかりと汲み取って頂けた点が安心感に繋がりました。 

ちなみに、面談時に案内して頂いた、在宅での業界全体のこと、働き方のこと、制度周りの情報は、転職後、実際に現場に出るようになった現在でも活きているように感じます。 

転職した職場はどうですか?

M.Hさん

とても心地よく働けています。 

入職前、事業所見学に伺った際は、メンバー同士の明るい雰囲気やキビキビとメリハリを持って仕事をされている感じに惹かれたのですが、そのようなイメージは働き始めた現在も変わっていません。 

入職後のサポートについても、看護師メンバーはもちろん、ケアマネさん、事務さんまで、自分が不安に感じている点やわからない点をしっかりと汲んでフォローしてもらえていると感じます。 

スタッフ同士、壁のない活発なコミュニケーションが取れているので、1人で抱え込まずに気軽に相談ができる環境はとても有り難いです。 

所長さんからは、「(先々)感染管理という専門性を在宅でも活かして欲しい」と言われており、今後どのように自分の知識や経験を在宅の現場に還元していくかは、まだ模索中です。 

※在宅分野で活躍する感染管理の認定看護師は全国でも数名しかいないそう。 

訪問看護への転職を考えている人へのメッセージ

M.Hさん

もし在宅が気になるのであれば、そう気負わず、気軽にやってみても良いんじゃないかと思います。 

病院時代は在宅で働くことを特に想定していなかった自分も、こうやって楽しく働けていますので、そう深く考えこまなくても大丈夫かと(笑)。 

あとは、病院と在宅の違いとして、患者さんの意思決定や、意思決定の揺れに寄り添うことができるといった点を感じます。 

病院では、医療者側の都合も念頭に置かれた形での意思決定の場面もあるのですが、在宅では、あくまでもご利用者が主体となり、ご本人の希望・お気持ちと気長に付き合っていくことができます。 

「どちらが正しい」といったことはないと思うのですが、それぞれの感覚のどちらが自分に合っているのか?については、転職を検討する際に、よくよく考えてみると良いかと思います。 

まとめ:転職先選びのポイント

  1. 在宅看護における様々なケースを経験できる職場
  2. ワークライフバランスへの理解がある環境
  3. 「感染管理」といった自身の専門性を活かすことにはそうこだわらない

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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