オンコール業務とは?

公開日:2021/12/21 更新日:2024/02/11
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訪問看護ステーションの多くは、利用者さんの急変や緊急時の相談・対応窓口として24時間体制を取っています。そのため訪問看護師の働き方の中に、夜間・緊急時に対応する「オンコール」があることは特徴のひとつです。今回はオンコール業務に関して説明していきます。

①オンコールの担当頻度に関して

オンコール当番できる看護師で回していくので、一般的には月4〜8回くらい当番になることが多いかと思います。しかし、頻度には当番できる看護師数と事業所の当番の回し方が大きく影響してくるのでステーションによって大きく異なってきます。例えば、小規模ステーションであれば担当できる看護師数が少ないため当番頻度が増えることや、逆に管理者が基本的に対応するため頻度が少ない場合もあります。また、大規模ステーションであれば基本的には回数は少なくなりますが、メインとサブの2名体制を敷いている場合は待機する頻度が増えることもあります。

②緊急電話、出動の実際

実際の緊急電話の頻度や内容はその事業所の利用者層によって大きく異なります。ターミナル期の利用者や、医療依存度の高い利用者では身体的な理由で利用者・家族から電話相談が来ることや実際に出動することも多くなります。一方で、高齢独居の利用者であれば生活上の困りごと、精神疾患の利用者であれば「不安で少し話を聞いて欲しい」と助言や傾聴対応で済むような電話がかかってきたりします。そういうケースでは出動せず電話対応で終わることが多いです。対応に迷うケースでは、その場で主治医に対応を確認することや、連携を組みながら適切に対応していくことがあります。

③オンコール日の過ごし方

夜間・休日に関しては基本的には自宅待機とするステーションがほとんどですが、自宅とステーションの距離によってはステーション内での待機になることもあります。待機中の過ごし方は、着信にすぐ気づけるように緊急携帯をそばに置いておくことと、すぐに出動できる状況であればその他に特に制限なく普段通りの生活で問題ないです。最初は不安や心配からストレスも大きいかと多いますが、慣れてくると買い物などの外出もできるようになると思います。また、オンコール翌日も勤務であることが多いので翌日もしっかり働けるように寝ることが大切です。

上記の通り、オンコール業務はステーションによって実際が大きく変わってきます。ステーション見学や面接のときに「オンコールの頻度はどのくらいあるのか?」「実際の緊急訪問は月何件くらいか?」など質問してみると働き始めた時のイメージができると思います。最初はオンコール対応への不安も大きいですが、緊急電話が鳴りそうな利用者は事前共有されていることも多いので安心して対応できるようになると思います。個人的には、オンコール手当や実際に出動すると緊急訪問手当が支給されるため、オンコール対応は負担感ない範囲で積極的にやりたいと思ったりもします。

▼執筆者プロフィール

藤井 達也
地元名古屋の大学を卒業後、聖路加国際病院の救命救急センターで看護師として働き始める。高齢者の最期の在り方について疑問を抱く中で、より深く意思決定の場面に関わっていきたいと考え、訪問看護の道へ。現在はウィル訪問看護ステーション江戸川にて訪問看護師として働きながら、教育、採用、管理業務の一端も担っている。

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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