ベストリハ訪問看護ステーション 訪問看護師 岸美子 ー 在宅医療インタビュー
ウィル訪問看護ステーション江戸川にて、訪問看護師として活躍する藤井達也さんが訪問看護をはじめとする在宅医療にかかわる人々にインタビューを行います。今回は、ベストリハ訪問看護ステーションで働かれている看護師の岸美子さんです。どのような経歴やきっかけで、訪問看護の道に進んだのでしょうか?
ベストリハ 株式会社
ベストリハ訪問看護ステーション
訪問看護師
岸美子
経歴
聖路加国際病院(消化器内科3年)→楽患ナース(1年)→ベストリハ訪問看護ステーション(2年)看護師6年目(訪問看護師3年目)
訪問看護師を目指したきっかけを教えてください
病院は知識や技術を身に付ける上ではすごく良い環境でしたが、間接病務の多さや病棟の忙しさによって患者さんとのコミュニケーションに時間をかけることが難しかったです。看護師3年目となり、一通りの業務ができるようになったときに“もっとゆっくり患者さんや家族と関わっていきたい”と思い始めたのが一番のきっかけでした。
もともと訪問看護に興味があったわけではなかったですが、同じ病棟に訪問看護から転職してきたスタッフがいて、訪問看護の話も聞いていたので働く選択肢として出てきました。
訪問看護に転職してみて、病院との違いや困ったことはありましたか?
病院なら困ったら先輩に病室に来てもらい直接アドバイスがもらえたけれど、訪問では相談するにしても電話越しになるので一個人の責任が大きいと感じました。あとは、医師やケアマネといった多職種との連携の難しさ、制度周りの複雑さ、慣れるまで大変でしたね。
前職の訪問看護ステーションから現職に転職した理由は何ですか?
自宅で支援をする上でADLの維持のためにはリハビリの視点が重要だと感じていました。でも、前職にはリハビリ職がいなかったので、リハビリ職がいるステーションで一緒に相談しながら介入したいと思ったことが大きいです。今はPT、OT、STそれぞれ所属しているのでリハビリの視点を持ちながら介入できていて、看護の幅も広がった気がします。
訪問看護のやりがい、面白さを教えてください
利用者さん、家族のありのままの生活背景が見えること。そして、時間に追われる感覚もないため自分自身も心に余裕を持ちながら接することができることです。ひとつの問題に対しても色んな介入方法があってそれを考えるのは面白いと思います。
今後はどのように働きたいと思っていますか?
今のペースでこのまま訪問看護で働けたら良いかな、と思っています。キャリアアップとかは特に考えていなくて、現場で長く働き続けたいですね。プライベートの時間も大切にしたいのでワークライフバランスも意識して働きたいです。
▼執筆者プロフィール
藤井 達也
地元名古屋の大学を卒業後、聖路加国際病院の救命救急センターで看護師として働き始める。高齢者の最期の在り方について疑問を抱く中で、より深く意思決定の場面に関わっていきたいと考え、訪問看護の道へ。現在はウィル訪問看護ステーション江戸川にて訪問看護師として働きながら、教育、採用、管理業務の一端も担っている。
「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。