ブライトライフ訪問看護おおみや 管理者・看護師 田島直弥 ー 訪問看護師インタビュー

公開日:2020/08/24 更新日:2024/03/18
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ウィル訪問看護ステーション江戸川にて、訪問看護師として活躍する藤井達也さんが訪問看護をはじめとする在宅医療にかかわる人々にインタビューを行います。今回は、株式会社 訪問看護ブライトライフにて管理者も務める看護師の田島直弥さんです。どのような経歴やきっかけで、訪問看護の道に進んだのでしょうか?

株式会社 訪問看護ブライトライフ
ブライトライフ訪問看護おおみや
管理者 / 看護師
田島直弥

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経歴
名古屋市立大学→聖路加国際病院救命救急センター3年間→宇治徳洲会病院救命救急センター2年半→現職1年半(2020年2月から所長)

看護師を目指したきっかけを教えてください。

高校2年生のときに看護師を目指しました。野球部に入っていましたが、怪我をしてしまって…2年くらいボールを投げられない日々が続き、マネージャーのような仕事をしていました。野球がやりたいのにできないことは本当につらかったです。その中で仲間に「ありがとう」と声かけてもらったことに救われて、最後まで頑張れましたね。その経験から「ありがとう」と言ってもらえる仕事、人と関わる仕事に就きたいと思ったのが看護師を目指したきっかけです。“誰かに必要とされたかった”というのが一番大きいですね。

新卒で救命救急センターを希望した理由は?

実習を通して自分が理想とする看護師像に近いのは訪問看護師でした。訪問看護師の利用者さんと向き合っている姿勢、空気感が自分のやりたい看護だなと。なので、急性期領域には全く興味なかったんですが…看護師としての長いキャリアを考えたときに、まずは大事なひとを救える力を付けたい!領域を問わずに臨床の能力を高めたい!と思ったので、救命救急の道に進もうと決めました。

訪問看護に転職を決めたきっかけは?

救急看護も実際にやってみると面白かったですが、どこか没頭しきれない自分がいてモヤモヤしていました。そして5年経ったときに今後のキャリアを考え直しました。考えた結果、救急を極めるという選択肢は自分にはなくて、訪問看護に進みたいと思いました。そのタイミングで病院時代の同期が訪問看護を立ち上げていて、「一緒にやろう!」と声をかけてくれたことがきっかけで転職しました。あとは、結婚したことや子どもが生まれたことも要因としては大きいですね。ワークライフバランスが取りやすい環境のほうが良いなと思ったので。

訪問看護に転職してみての率直な感想を教えてください

これが僕の求めていた看護だ!と思いました。もちろん救急も訪問も看護を提供する場が違うだけで、相手の人生を豊かにするっていう本質は一緒ですが…僕自身は水を得た魚のように生き生きしました(笑)

訪問看護は日常の中で看護を提供できるため、利用者さんも自分自身もお互いに自然体で関われるのが魅力だと感じました。また、病院を離れてから病院は音やにおい、過ごす時間も非日常なんだなって思いました。

現場で大変なこととそれを乗り越えるために取り組んでいることはありますか?

ひとりでケアを完結させるのが難しいです。ケアヘルプもいないし、物品の配置も各家庭で違う。一通りのケア内容を立案し、訪問の流れを覚えるまでが大変でしたね。あとは、多職種で連携を組むために社会資源、職種役割の理解、制度周りを理解することが大変でした。このあたりが理解できていないと良い看護が提供できないと思うので、今でも参考書やネットで調べながら勉強中です。ケアに関しては訪問看護の経験者に相談をしながら、実際の現場で試行錯誤することで引き出しを増やしています。

今後のキャリア

今は管理者として職場のスタッフが働きやすい環境を整えることに全力で取り組んでいます。働きやすい環境を整えることで結果的にスタッフが利用者さんに対して良い看護を提供できると思っているので、もっとマネジメント能力を高めていきたいです。

でも、長い目で考えると訪問看護も自己実現のひとつの手段でしかなくて、病気の有無や医療的なデバイスによって生活に制限があるような世の中を少しでも変えていける方法を模索したいと思っています。ひとつ考えているのが、ボーダーレスな居酒屋を自費の訪問看護と組み合わせて立ち上げたいなと。人工呼吸器とか経管栄養がつながった人がひとりでも家族と一緒に来ても楽しめるような居酒屋を作りたいです。僕自身も一度きりの人生なので自分がわくわくする方向に舵を切っていこうと思います。

今後訪問看護を目指す方へひと言

訪問看護は本当にやりがいのある仕事だと思います。少しでも在宅の現場に興味があるのであれば飛び込んでほしいし、一緒にこの業界を支える仲間が増えてほしいと思っています。僕自身はパッションある人、看護が好きで一緒に利用者さんのことを考えられるひとと一緒に働きたいと思っています。この記事を読んで訪問看護に興味が湧いた方は、是非ブライトライフおおみやへ見学に来てほしいと思います!

▼執筆者プロフィール

藤井 達也
地元名古屋の大学を卒業後、聖路加国際病院の救命救急センターで看護師として働き始める。高齢者の最期の在り方について疑問を抱く中で、より深く意思決定の場面に関わっていきたいと考え、訪問看護の道へ。現在はウィル訪問看護ステーション江戸川にて訪問看護師として働きながら、教育、採用、管理業務の一端も担っている。

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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